埼玉県春日部市議会 様 導入事例
「インターネット議会中継システム」
インターネット議会中継システムで市議会の情報公開をさらに促進

春日部市議会事務局
庶務担当主査
浜島 孝宏 氏
埼玉県春日部市議会は、2008年12月からインターネットで議会中継を開始し、市民への情報公開を推進してきました。年4回開かれる市議会本会議の録画映像に加え、生中継でも配信。市民や職員から、ASPシステムによる安定性と見やすさ、使いやすさが好評を得ています。
今回は、このシステムの導入から実際の運用まで携わってこられた春日部市議会事務局の浜島様に、お話を伺いました。
導入の背景
開かれた議会を目指して!
埼玉県春日部市では、市民に対して開かれた議会、行政のアピール、及び迅速でタイムリーな市政情報の提供等を実現するため、議会を公開していこうという動きがありました。平成19年度に行われた「議会活性化調査会」の報告の中で、まずホームページで会議録を公開し、次に議会中継を目指していくという方針が出ました。

これに基づき同市議会では、平成19年度にCMS(コンテンツマネジメントシステム)を導入、ホームページで会議録の公開を開始、会議録検索を可能にしました。
その後、議事録だけではなく、市議会がどのような活動を行っているか、直接市民に見ていただこうと、20年度予算として議会中継システム導入費用を計上し、4月から具体的な活動に入りました。
導入の決め手・苦労したこと
導入の決め手
「システムの選定に当たっては、平成20年8月に第1次でプロポーザル審査を行い、9月に第2次のプレゼンテーションを経て、決定しました。審査基準は、システムの使いやすさ、見やすさ、ハード及び配信設備等を含めたバックボーンの信頼性といった点を評価しました。
特に2次審査のFJBのプレゼンテーションは、実際のカメラを使いながらパソコンでの実演があり、その映像品質や操作性の良さが強く印象に残りました。特に中継システムのサブ画面が良かったですね。サブ画面が出て、登録した文言で検索し、その画面を呼び出せるというところがポイントでした。後は、視聴者の環境に合わせたマルチビットレート配信が、細かい指定をすることなく配信センター側で自動的に判断し配信できるといった点です。」
(浜島 氏)
信頼性・使いやすさ・見やすさ
- 回線の冗長化や遠隔メンテなどで高信頼性を確保
- 約3秒で動画再生できるクイックレスポンス
- タッチパネルによる簡単な操作
苦労したこと
「一番最初に導入した12月定例会の時に、庁内から議会中継を見ようとする職員があまりに多く、庁内のサーバからインターネット網に出ていく回線が細く、滞ってしまいました。配信センター側は、アクセスが集中してくるとビットレートを落としていくような仕組みになっていましたので問題なかったのですが、庁舎の回線がネックになってトラフィックが集中してしまいました。実は、他の市議会でも、最初に議会中継システムを導入したとき、こういうことが起こったと聞いたことがあります。それだけ沢山の職員が見ていると言えます。そこで一般市民が見るインターネット用とは別に、庁舎向けにもう一本エンコードをかけていただくよう変更しました。エンコードの仕組変更を迅速に対応していただいたことで、より一層信頼感が増しました。庁内への配信はテーマの一つでしたので、これに対応出来たことは意義がありました。」(浜島 氏)
その後システムは安定稼働し、現在市民の認知度も向上してきています。
導入システム
生中継とVOD(ビデオ・オン・デマンド)配信を実現!
議会が身近に
春日部市議会が導入したインターネット議会中継システムは、市議本会議の様子を、インターネットを介してパソコンで見られるようにしたものです。春日部市議会のホームページにある「インターネット議会中継」のボタンをクリックすれば、生中継(本会議開催中)または録画映像を選択する画面が現れ、誰でも簡単に視聴することができます。
「現在録画映像は、編集後3営業日後にはアップするという運用をしております。市民からの評価も、画像が綺麗でよく見えるとか、サブ画面が良いねといった評価をいただいており、おおむね良い感触をつかんでおります。 」(浜島 氏)
「今までは、1カメ、2カメの切り替えくらいしか機能がありませんでした。今度はタッチパネルの操作で、多少煩雑になった面もありますが、それ以上に使いやすく、機能も増えています。現在まで本会議、年度ベースで6月、9月、12月、3月と年4回あり、そのうち3クルーを中継しましたが、戸惑うことなく順調に運用しています。」(浜島 氏)

旧システムは、テロップも”何月定例会”といったものが出たままで、今誰が話しているか分からないものでした。今は、コンソールのタッチパネルを押すだけで、名前を出すことが可能となり、今話している議員の名前と顔が分かり、見る側に親切な情報提供を実現しています。
また、動画だけではなく、事前に提出された通告項目から、誰が何について質問しているかなども動画の横に文字で表示され、確認することができます。
生中継とVOD配信

- 動画だけでなく、発言の主旨も文字で確認
- 会議名や議員名、会派名、通告内容の用語での検索も可能
- 見たい場面をいつでもどこでも見ることが出来るVOD配信
このシステムのポイント
- 職員の運用負荷軽減・・・システム運用にお客様の手間(負荷)をあまりかけないシステム。多くの自治体様(100ヵ所以上)でご導入いただいており、簡単な操作が好評を得ている。
- 市民の立場に立った見やすい配信・・・お客さまに合った画面のカスタマイズ、録画中継(VOD)の検索のしやすさ。クリックしてから再生までの迅速な配信システム。
- 万全なセキュリティ対策と保守対策・・・春日部市様から配信センター間をVPN接続。センター内の二重化、ファイアーウォールなどによる不正アクセス防止等。

導入効果
職員の業務効率化にも貢献!
「議員さんからは、『良いものをやっと始めて貰えたね』というようなことを言われました。
また、事務改善という面で職員も恩恵を受けています。以前は、議場の中で質疑・答弁をしている内容にすぐ対応するため、議場の周りに職員が溢れていたり、庁舎内にある中継用のテレビの前で見ていたりということがあったのですが、今は自席で見ることが可能になりました。
市役所といっても建物はここ1か所だけではなく、以前の中継では、離れている支所・教育センター・公民館といったところまでは配信出来ていませんでした。そういう面で、ほぼ全ての職員が自席で生中継を見ることが出来るようになったということは、大変素晴らしいいことです。」(浜島 氏)
市民にもっと議会を知ってもらいたい!
「現在市民が24万人いると仮定しても、実際市議会を傍聴に来られる方はその何百、何千分の一ぐらいの方です。そういった一般の市民の方に、市議会の様子を知っていただき、議員さんが実際に働いている姿を映像で見ていただけることが意義深いですね。」(浜島 氏)
今後の展開
さらにアクセス数を上げるために!
エンコードPC
「これまでご覧いただいていない市民の方に、もっと広く見ていただくために、『議会だより』という紙ベースの広報紙を利用して、そこでPRしていくことも考えています。
また、議員さんにも市民へのアピールとして活用していただきたいです。議会のホームページを見て、ご自分が喋っている姿、働いている姿を見てくださいと。そうすることにより、もっとアクセスが増えることを期待しています。議員さんの中には、自分のホームページなどからリンクを貼っていらっしゃる方もおります。 様々な方法で、もっと沢山の方に見ていただけるよう、宣伝していきたいと思っております。」(浜島 氏)
春日部市のPRの場としても利用!
「今、会議と会議の間の昼休みの長い休憩時間に、DVDのコンテンツで春日部市の紹介ビデオを流しております。このDVDは春日部市民の日が10月1日と制定され、その記念として平成20年に作られたものです。それをWebで流したいという希望もあり、このように休憩用のコンテンツとして流すことにより、春日部市のPRの場としても使えそうです。ホームページに常にアップしておく方法ですと、映っていても画像が粗くなってしまいます。今回の配信システムを使って休憩コンテンツとして流せば、比較的綺麗な画質で流すことが出来、使い方を工夫すれば、よいPRの場に出来そうです。」(浜島 氏)
お客様情報
| 春日部市・市議会 |
春日部市 春日部市議会 |
|---|---|
| 市役所所在地 | 埼玉県春日部市中央6-2 |
| 市長 | 石川 良三 氏 |
| 市制施行 | 2005年10月1日(新設合併) |
| 市議会議員数 | 33名 (2009年6月1日 現在) |
| 市議会議長 | 河井 美久 氏 |
| 総面積 | 65.98平方キロメートル (2009年6月1日 現在) |
| 人口 | 240,549人 (2009年6月1日 現在) |
| 世帯数 | 92,224世帯(2009年6月1日 現在) |
注記 : お役職につきましては、2009年6月現在のものです。
担当より
株式会社富士通ビジネスシステム 関東支社
公共ソリューション営業部 勝呂 弘妥

『インターネット議会中継導入にあたって』
今回は、実績のある専門システムの開発元である株式会社ジェイ・フィットと連携した点が良かったと思います。春日部市様とは今回初めてでしたが、FJBはさまざまな自治体向けソリューションを持っていますので、今後お話をお聞きしながら、的確なご提案が出来ればと思っております。

